土について

古くから伝わる
にんじんの栽培に適した土地「遠藤原」

私たちの畑がある神奈川県中井町遠藤原は、昔から「良いにんじんができる」と言われてきました。現代になり、遠藤原は大昔に噴火した時の火山灰の層が残っている「火山灰土壌」だということがわかりました。そのため、ミネラル等が大変豊富でやわらかい土質なため、農作物の根がのびひろがる部分が深く、にんじんや根菜類の栽培に向いているということが実証されました。標高や地形の関係から、このような土壌の農地は県内にほぼ残っておらず、希少です。

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石橋 雄二 翠の丘農園 代表

オーストラリアで農業に目覚め、自分の畑を探し求めて中井町にたどりつく。
先人の知恵に学びながら、新しい品種や栽培方法など、常に研究を繰り返している。


にんじん栽培は
「麦」を育てることからはじめます

畑は作物を栽培して収穫すると、土の栄養が野菜に移り、土の中にいる微生物のバランスが崩れたりと、「土の力」が失われます。そのため、畑で定期的に「緑肥」にするための麦を育て、育った麦をそのまま畑に鋤き込んで「土づくり」を行います。

緑肥は土壌に有機物を補給し、微生物の増殖を促進したり、病気や害虫を減らしたり、土壌の団粒化を促進したりします。手間はかかりますが、良いにんじんを栽培するためには欠かせない工程です。

 

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青々と風にたなびく麦。種から育て穂が実る前に土の中に鋤き込みます。
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きれいに育った麦をトラクターで鋤き込みます。この作業を3回ほど繰り返し、土をつくります。
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麦を分解しようとして土中の微生物が増え、麦が分解されて土にかえることで、有機物を増やします。

 

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